まるでカフェにいるような雰囲気で社員同士がフラットにコミュニケーションを深められる「ワールドカフェ」。その効果に注目が集まり、最近では多くの会社が社員交流の場として、このスタイルをオフィスに取り入れています。では、実際にワールドカフェにはどのような効果があるのでしょうか。今回の記事でご紹介していきたいと思います。

ワールドカフェの効果

ワールドカフェの特徴

まずは、ワールドカフェの特徴について理解しておきましょう。冒頭でもお話ししたように、カフェのような雰囲気のなかでフラットにコミュニケーションを取れること以外に、ワールドカフェには以下のような特徴があります。

・少人数制でコミュニケーションを行なう(多くても4人~5人)
・一定時間が経過したらテーブルを交代し、全員がコミュニケーションを取れるようにする
・「答え」を見つけるのではなく、参加者同士のコミュニケーションを図ることを目的としている

会社で行なう通常のミーティングでは、何か行動を決めたり、意思決定を行なったりするのが一般的です。しかし、ワールドカフェではそうした「答え」を出すのではなく、あくまで社員同士の交流に焦点をあて、さまざまなシナジーを生み出していきます。

ワールドカフェの効果とは?

では、実際にワールドカフェをオフィスに取り入れることで、どのような効果につながるのか見てみましょう。主な効果として挙げられるのは、以下の3つです。

1.社員同士の関係性が深まる

ワールドカフェは、フォーマルなミーティングなどとは違い、フラットな雰囲気のなかでコミュニケーションを行ないます。そのため、参加者同士の距離感が縮まり、普段あまり話したことのない社員同士でも気軽にコミュニケーションを取ることができます。特に社員数が多かったり、支社がたくさんあったりする会社だと、社員同士の関係性を深めるのに最適な方法となります。

2.斬新なアイデアが効率よく集まる

ワールドカフェのスタイルは少人数制で、1つのテーブルに多くても4人~5人しか配置しません。それによって参加者全員が各々のアイデアをしっかり発言することができます。また、「フラットな雰囲気」も相まって、さまざまなアイデアがたくさん出てくるようになります。ワールドカフェを実施すると、こうした新しいビジネスにつながるような良いアイデアを効率よく集めることができます。

3.社内が明るい雰囲気になる

ワールドカフェによって社員同士の交流が深まると、オフィスのなかで自然と会話が生まれるようになります。関わりがないことで挨拶程度しかしていなかった社員同士が気軽に話すようになるなど、オフィス内に活気が出てきます。すると、社内が明るい雰囲気になり、社員も働きやすさや居心地の良さを感じられ、結果的に社内満足度が向上したり、勤続年数が上がったりします。

ワールドカフェの進め方

最後にワールドカフェの流れについてご紹介しますので、興味がある方は今日にでも試してみてください。

1.場つくり

まずは1テーブル4人~5人に振り分け、筆記用具と紙を用意します。

2.カフェトーク

1ラウンド30分ほど設けて、主催者側が設定したトピックに対してリラックスした状態でコミュニケーションを取ってもらいます。ここで出てきたアイデアなどを自由に紙に書いてもらいます。

3.シャッフル

30分経ったら、そのテーブルに残る人を決め、他の人は別のテーブルに移します。残った人は新しいメンバーにさきほど話し合った内容を共有し、さらにコミュニケーションを深めていきます。

4.最終ラウンド

2~3ラウンド回したら、最終ラウンドで全員に1ラウンドのテーブルに戻ってもらいます。そこで今までコミュニケーションを行なってきた内容と、得た気づきなどを話し合い、全体にも共有してもらいます。

最初はこの流れに沿ってワールドカフェを実施してみましょう。そうすることで効果を得ることにつながります。

まとめ

ワールドカフェは、社員をはじめ会社にも良い影響をもたらしてくれます。ただし、通常のミーティングのように行動や意思を決めるときには向いていませんので、目的に応じてうまく活用していくことをオススメします。