オフィス環境の変化によって今、本社の移転を検討している経営者の方は多いのではないでしょうか。今回は、その前に知っておきたい本社移転のメリット・デメリットについてご紹介していきます。

本社移転のメリット・デメリット

本社を移転するメリット

本社移転を行なうことのメリットには、主に以下のポイントが挙げられます。

✓人材採用のシーンで有利に働く

就業先を探している人たちは、会社を決めるポイントとして、オフィス環境の良さを重視していることも多いです。本社移転をきっかけに、オフィスデザインやレイアウトを一新することで、そうした人たちへのアピールにつながります。その結果、優秀な人材を採用しやすくなるなどのメリットを得られます。

また移転後、立地だけでなく、おしゃれな設備や開放感のある眺望など、良いオフィスにつながるような環境であれば、人材流出のリスクを抑えられることにもつながります。

✓社員のモチベーション向上が期待できる

本社を移転するということは、今までのオフィスとはガラッと環境が変わることを意味します。新しい空間で仕事を行なえるという感覚は、社員がモチベーションを上げるきっかけとなるはずです。また、通勤が便利な場所に移転することで、朝の通勤ラッシュで受ける社員の精神的な負担を下げられることにもなります。それが、ストレスなく仕事に取り組めることにつながります。

✓社員同士のコミュニケーションが活性化する

今のオフィスにスペースがなく、執務室しかない画一的な空間である場合、移転先でオフィス内にマグネットスペースなどを設けたりすることで、社員同士のコミュニケーションを促すことができます。また、部署ごとでフロアが分かれている場合も、移転先で1フロアにすべての部署を集結させることで、社員同士の交流の機会を増やすことができます。

本社を移転するデメリット

本社移転にはメリットだけでなく、デメリットもあります。移転前にしっかりとチェックしておきましょう。

✓社員のモチベーションが下がる場合がある

さきほどメリットの1つとして、社員のモチベーション向上が期待できることをお話ししました。しかし、社員のなかには本社を移転することで、通勤しにくくなる人もいるかもしれません。

その場合、通勤だけでストレスを感じ、モチベーションが上がるどころか、むしろ下がってしまう可能性があります。それが影響して離職してしまうことも考えられるでしょう。そのため、本社移転を検討するときは、事前に社員の意見を聞いておくことをオススメします。

✓ランニングコストが増える可能性がある

本社を移転する理由は会社によって異なりますが、だいたいは事業拡大であったり、オフィス環境の改善であったりします。事業拡大の場合、社員数の増大も考えられるので、移転先のオフィス面積を今より広くしなければなりません。そうすると、立地によりますが、オフィスの賃貸料も上がるはずなので、ランニングコストが増える可能性があります。

また、移転を契機に新しいオフィス家具を導入したり、買い替えたりすれば、移転にかかる費用も上昇します。本社移転を検討する際は、必要以上に業績を圧迫しないよう注意しながら進めるようにしましょう。

以上のように、本社移転に失敗すれば、少なからず業績に影響を与える問題が起こるリスクが高くなります。さきほどご紹介したメリットとバランスを取りながら、本社移転は慎重に行なうようにしましょう。

まとめ

今回は本社移転のメリットとデメリットについてお話ししてきました。本社を移転する労力はとても大きいものです。移転後に失敗したと後悔しないためにも、しっかりと事前に準備しておくようにしましょう。