何の特徴もないオフィスから、魅力的なオフィスに変えてくれる空間デザイン。場合によっては失敗してしまい、「思ったようなオフィスにならなかった…」と後悔につながることも少なくありません。

そこで今回は、オフィスの空間デザインで失敗しないために、事前におさえておきたい4つのコツをご紹介していきます。オフィス全体のレイアウトや雰囲気の変更を考えるときにとても役立つので、しっかり覚えておきましょう。

オフィスの空間デザインのポイント

オフィスの空間をデザインするときの4つのコツ

・どんな空間にしたいかを考える

まず大切なのは、そもそもどんな空間にしたいかを考えることです。「コンセプトを決める」と言い換えることもできますね。これを明確に決めずに思いつきでオフィスの空間デザインに取り組むと、たとえば、社員の働きやすさや過ごしやすさを創出したいのに、全く効果のない空間ができあがってしまうことも考えられます。

・オフィスのどこに何のスペースを配置するかを考える

オフィスの空間デザインでは、どこにどのスペースを配置するかを考えることも大切です。これは、「ゾーニング」とも言いますね。たとえば、社員のリフレッシュルームは執務室の近くのほうが良いのか、離れたところのほうが良いのか、など大まかにオフィスに必要なスペースの配置を決めていきます。

ちなみに、来客者を通す応接室はオフィスの入り口近くにつくるのが一般的です。他にも、以下のスペースの配置を考えておきましょう。

・執務スペース
・会議スペース
・印刷スペース
・受付スペース
・情報管理スペース(サーバーを置いたり、文書を保管したりする部屋)
・管理スペース(社員が利用するロッカーや資材、機材を置ける部屋)
・交通スペース(オフィス内の通路)

また、配置を決めるタイミングでスペースの配分も決めておくと良いでしょう。一般的には、オフィス全体を100%としたら「執務スペースは50%~60%」で、「残りのスペースが40%~50%」が目安となっています。

・オフィスのカラーを考える

オフィスのカラーは社員の心理に大きな影響を与えます。オフィスの空間デザインでは、事前にこのオフィスのカラーのことも考えておくことも大切です。一般的には「赤」、「青」、「緑」、「黄色」、「茶色」の5色が使用されます。どのカラーを取り入れるかは、その特徴と会社の方向性によって決めましょう。

・赤
熱意があり野性的なカラー。ベンチャーが取り入れていることが多い

・青
知性的でさわやかさと誠実さをイメージできるカラー。真面目な会社が取り入れていることが多い

・緑
リラックス、協調性をイメージできるカラー。環境保護などエコロジーな会社が取り入れていることが多い

・黄色
好奇心にあふれていることをイメージできるカラー。主にクリエティブ系の会社が取り入れていることが多い

・茶色
落ち着いていて安心感や責任感をイメージできるカラー。多くの会社が会議室やリラックスルームなどに取り入れている

・デスクのレイアウトを考える

意外に思うかもしれませんが、デスクのレイアウトを考えておくこともオフィスの空間デザインでは重要です。さきほどもお話ししましたが、執務スペースはオフィス全体の50%~60%を占めます。そのため、デスクの並べ方次第で、オフィスのイメージがガラッと変わることも少なくありません。

また、デスクをうまくレイアウトすることで、通路の確保ができたり、業務をスムーズに進められたりもします。もし、デスクのレイアウトを何となく決めてしまうと、これらに大きな影響を与えてしまいます。

つまり、デスクレイアウト1つでオフィスの印象があまり良いものでなくなったり、円滑に業務を進められなかったりしてしまうわけです。このようなことにならないためにも、デスクの並べ方もしっかり考えることをオススメします。

まとめ

今回ご紹介してきたコツをおさえておくことで、空間デザインで失敗するリスクが低くなり、目的に合ったオフィス環境にしやすくなります。「オフィスの空間をより良くしたい」という方は、ぜひここで見てきたことを参考にして、空間デザインに取り組んでみてください。

ただ、その中には「空間デザインに取り組みたいけど、何から始めていいかわからない…」「そもそもどんな空間にすればいいかわからない…」という方もいるでしょう。そんなときは、空間設計やデザインを専門としている業者に協力を依頼することをオススメします。

弊社では、以下のような流れでオフィスデザインのサービスを提供しています。事例とともにぜひ一度見てみてください。

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