都心部でよく見られるようになってきたのが、オフィスをシェアすることです。一般的には「シェアオフィス」と呼ぶのですが、実は会社を経営していく上でたくさんのメリットがあることでも知られています。今回は、シェアオフィスのメリットとデメリットについてご紹介していきますので、新しいオフィスを探している方はぜひご一読ください。

そもそもシェアオフィスとはどんなもの?

まず結論からお話しすると、シェアオフィスは「シェア」という言葉の通り、複数の会社や個人が1つのオフィスを共有することを言います。

一口に共有と言っても、その方法は主に2通りあり、1つ目はフリーアドレスのようにオフィスを共有する会社や個人と好きなようにスペースを使い合うタイプで、2つ目は共有する空間の中に自分専用のスペースを設けて作業を行なえるタイプとなります。

こうしたシェアオフィスは、都心部ではその特徴によって広く浸透してきていますが、地方ではまだあまり知られていないのが実情です。

シェアオフィスはどんなメリットをもたらす?

では、シェアオフィスにはどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。

・物件の賃貸料を抑えられる

シェアオフィスの何よりの魅力は、賃貸料を抑えることができる点にあります。特に都心部では、会社や自分専用のオフィスを借りると、かなり高い料金になるでしょう。しかし、シェアオフィスを利用すると、立地などによって異なりますが、驚くほど費用が低くなります。

・運用費も削減できる

シェアオフィスは、一般的に利用料の中に電気やガス、水道、インターネット回線などの料金が含まれていることがほとんどです。しかし、普通のオフィスだと、これらの費用をそれぞれ負担しなければならずコストがかかってしまいます。会社をスタートさせたばかりで、なるべく経費を削減したい方にはシェアオフィスはピッタリでしょう。

・立地が良いオフィスを選べる

通常なら立地が良いオフィスは賃貸料が高く、費用面を考えると借りにくいですよね。しかし、シェアオフィスを利用すれば、通常のオフィスよりも賃貸料を抑えることができますので、こうした立地の良いオフィスも借りやすくなります。

・人脈が広がりやすい

シェアオフィスでは、複数の会社や個人とオフィスを共有します。同じ空間にさまざまな業界・業種の人たちがいますので、プロジェクトを共同で動かしたり、情報交換を行なったりでき、ネットワークを広げていきやすくなります。

他にも、「雑務は運営側が行なってくれる」、「同じ目的を持った人たちが集まりモチベーションが上がる」などのメリットがあります。

一方で、シェアオフィスにはこんなデメリットも!

さまざまなメリットがあるシェアオフィスですが、一方でデメリットもあります。

・管理を徹底して行なう必要がある

シェアオフィスでは、さまざまな業界・業種の人が毎日頻繁に出入りします。このタイミングで外部の人が侵入して、会社の資産である機密情報を持ち出すリスクがないとは言えません。社内文書や顧客情報、現金などの管理はしっかり行なう必要があります。

・ネットワーク回線に不安がある

シェアオフィスでは、ネットワーク回線が共有となります。そのため、ネットワークのセキュリティを気にしたり、通信量を多く使用したりする業界・業種の人だと不安に感じる点が出てくるでしょう。

・周囲の雑音が多い

複数の会社や個人が利用するのがシェアオフィスなので、ミーティングの会話や電話の音、話し声などの雑音が多くなります。

メリットとあわせて、デメリットもしっかり覚えておくようにしましょう。

まとめ

今回の記事では、シェアオフィスのメリットとデメリットについてご紹介してきました。シェアオフィスには、さまざまなメリットがある一方で、デメリットもあることがわかったと思います。ただ、スタートアップの経営者の方にとっては、経費を削減できたり、人脈を広げられたりと、とても便利なオフィス形態と言えます。ぜひ選択肢の1つとして、シェアオフィスを検討してみてはいかがでしょうか?