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2019年5月29日
オフィスを働きやすい環境に改善!執務室レイアウトのコツ
オフィスのなかでも、社員が最も多くの時間を過ごすのが執務室です。そのため、働きやすいオフィスかどうかは執務室の環境次第と言っても過言ではないでしょう。今回は、働きやすいオフィス環境につながる執務室レイアウトのコツをご紹介していきます。
執務室レイアウトのコツ
社員が働きやすいと感じながら仕事ができる環境をつくるためには、以下のポイントを踏まえて執務室をレイアウトしていくことが大切です。1つずつチェックしていきましょう。
✓社員1人あたりの執務スペースを考える
執務室のレイアウトを考える際に、まず知っておきたいのが「社員1人あたりの執務スペース」です。これは基本的なことですが、事前に何も考えずにデスクなどを配置しては、社員にとって働きやすいレイアウトになることはありません。
むしろ、レイアウト変更により窮屈で過ごしにくく、毎日ストレスを感じてしまう環境になる可能性があります。そのため、1人あたりの執務スペースは最初にしっかりと考えておくことが大切です。
社員1人あたりに必要な執務スペースでは、以下のような基準があります。
・デスクのスペース:縦700mm×幅1200mm
・人が座って作業を行なうスペース:縦400mm
まずは、この基準を参考にして執務スペースを考えてみましょう。
✓通路の幅を考える
基本的に通路の幅は、人と人がすれ違えるくらいの広さが必要です。人と人がスムーズにすれ違える幅は「1350mm以上」必要だと考えられています。デスクのレイアウトによって異なると思いますが、できることなら通路幅は1350mm以上確保するようにしましょう。
また、人が1人通れる幅は「800m」、1人が待機してすれ違える幅は「1000mm以上」と考えられています。たとえば、壁やキャビネットと社員が背中合わせのレイアウトになるなど、どうしても2人がスムーズにすれ違えないスペースになるときは、この数値を参考にして通路の幅を決めてみましょう。
✓動線はシンプルにつくる
実際にデスクの配置をする際は、動線をシンプルにします。動線が複雑だと通行しにくくなり、働きづらい環境になってしまいます。動線は一本の芯を意識して考えると良いでしょう。一本の芯を意識しておけば、ゆくゆくレイアウト変更もしやすくなります。
執務室レイアウトを行なう際に覚えておきたいこと
最近では執務室レイアウトを検討する際、「労働安全衛生法」を踏まえて、単純に事務所の平面だけではなく、立面でとらえる考えも出てきました。
「事務所衛基準規則第2条 気積」の条文では、以下のように規定されています。
事業者は、労働者を常時就業させる室(以下「室」という)の気積を、設備の占める容積及び床面から四メートルをこえる高さにある空間を除き、労働者一人について、十立方メートル以上としなければならない。
要するに、「{(床面積×高さ)-固形物}÷人数=気積」で、これが10立方メートルより大きくなければならないということです。
そしてポイントは気積(空気の総量)と照明(明るさ)です。気積については、労働者が常時働く場所に関し、原則として労働者1人あたりの気積が10立方メートル以上と規定されています。これは、十分な空気が得られるという観点で定められている規定です。(労働安全衛生法で言うところ)
たとえば、10,000×10,000の居室(天井高さ2600㎜)100㎡に対して、『良』とされる事務所260立方メートルでは基準上、26名分まで座席を確保できます。(柱やキャビネットは面積に含まず)
ちなみに、この事務所衛生基準規則には、「執務室が10℃を下回る時は暖房をしなければならない」、「精密な作業には300ルクスが必要」など、かなりミニマムな規定が記載されていますので、10立方メートル確保できていたからといって、安心できるものではなさそうです。
まとめ
いかがでしたか?
執務室のレイアウトはオフィスのなかでも、特に慎重に行ないたいことの1つです。
社員が働きやすいと感じられる環境をつくるためにも、ぜひ今回ご紹介してきたことを参考にしながら、執務室のレイアウトに取り組んでみてはいかがでしょうか。