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2019年1月2日
ダイバーシティと何が違う?労務・人事管理で導入したいインクルージョンについて
ビジネスを有利に進めようと多様な人材を受け入れているのに、なかなか定着率が上がらない…。そんな悩みを抱えている経営者の方は多いのではないでしょうか。そこでオススメなのが、インクルージョンを推進することです。
今回は、インクルージョンとはどのような取り組みなのか、ダイバーシティと何が違うのか、オフィスにどんなメリットをもたらすのか、ということについてご紹介していきます。
そもそもインクルージョンとは?
会社を組織的に強くし、ビジネスを有利に進めるためには、社員一人ひとりの活躍が必要になります。その社員一人ひとりの経験やスキル、考え方などを尊重しそれらを積極的に活用することをインクルージョンと呼びます。
いくら優秀な人材を確保しても、スグに会社を辞めてしまったり、モチベーションが低いままだったりしては会社の成長はなく、ビジネスを有利に進めていくことは難しいでしょう。
インクルージョンは自分の経験やスキルを活かすことができる、また自分のアイデンティティが尊重されている、という実感から仕事へのモチベーションアップや定着率の上昇を後押しする取り組みになるとして、今多くの会社で推進されています。
ダイバーシティとの違い
インクルージョンと似た意味を持つ言葉に「ダイバーシティ」があります。よく混同されがちですが、この2つには明確な違いがあります。簡単に言うと、以下のような違いです。
・ダイバーシティ:多様な人材を受け入れること
・インクルージョン:個々人を尊重し受け入れること
労務・人事管理では、この2つの違いを理解し、うまく活用していくことが会社の成長につながると考えられています。つまり、国籍や性別、価値観が違う人材を広く受け入れ、かつ個々人の考え方を尊重する必要があるということですね。
オフィスでインクルージョンを行なうメリット
では、オフィスでインクルージョンを推進すると、どのようなメリットを得られるのか、見ていきましょう。
・社員のモチベーションと定着率が上がる
前項でも軽く触れましたが、インクルージョンをオフィスで推進すると、社員の仕事に対するモチベーションや会社への定着率が上昇します。インクルージョンによって、個々人が尊重されるようになると、社員側からすると「認められている」という気持ちになるからです。それが仕事に対するやりがいになり、結果的に長く勤めてもらえることにつながります。
・新しい制度や風土が生まれやすくなる
「認められている」ことによって社員のモチベーションが高くなることは、活発な意見交換も生み出します。ミーティングはもちろん、ちょっとした話し合いのなかでも、斬新なアイデアや良い意見が出てきやすくなるため、新しい制度や風土が生まれることも多くなります。実際、新しい取り組みに積極的な人は「周りから認められている」と実感している人が多いというデータもあります。
インクルージョンの具体的な施策例
「個々人を尊重する」と言っても、経営者もしくは人事部門の担当者は具体的に何をすれば良いのか、よくわからないでしょう。最後に施策例を簡単に説明します。
・評価制度や給料体系を個々人の経験と能力をより重視したものにする
・社内に提案制度を設け、気軽にアイデアを発信できる環境を構築する
・各種プロジェクトに積極的に参画してもらう
・組織力を高められるチームを編成し、業務に取り組んでもらう
・社内の女性管理職の割合を増やす
経営者の方や労務・人事管理を担当している方は、ぜひこれらの施策を例にして、インクルージョンの推進を図ってみてください。
まとめ
今回は、インクルージョンとダイバーシティの違い、またインクルージョンがオフィスにもたらすメリットについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?組織力を強化し、会社を成長させていけるのがインクルージョンです。ビジネスを有利に進めていきたい経営者の方は、ダイバーシティとともにインクルージョンの導入も推し進めていくことをオススメします。
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