今まではオフィスを良い雰囲気にするために、エントランスや受付をデザインすることが主流でしたよね。でも、実はオフィスの床をデザインすることも良好なオフィス環境をつくる上で大切な要素となります。

今回の記事では、床デザインが良いオフィス環境につながる理由と、床材のタイプ・特徴、さらにはオフィスの床をデザインする際の注意点についてご紹介していきます。

床デザインは良いオフィス環境につながる

「オフィスの床」と言えば、グレーのカーペットをイメージする方が多いのではありませんか?たしかに、これまでのオフィスではグレー単色のカーペットが一般的でしたよね。しかし、最近ではさまざまな色を使って、床をおしゃれにデザインする会社も増えているんです。

どうしてわざわざ床をおしゃれにする必要があるのでしょうか。これには、オフィスの雰囲気を良好にするためという理由があります。

オフィスの雰囲気を左右する要素には、「オフィスの印象」も含まれます。なぜなら、印象が良ければ、取引先や顧客など、外から会社に訪れる人はもちろん、オフィスで働く社員にも良いイメージを与えることができるからです。

ここでオフィスの床に注目してみましょう。味気ない色やデザインだと、基本的に地味、もしくは何の印象も与えられませんよね?やはり、色やデザインに工夫を凝らした床であるからこそ、良い印象を与えることにつながるでしょう。そのため、おしゃれな床にしている会社が多いんです。

床材のタイプとそれぞれのタイプの特徴とは?

良好なオフィス環境をつくる上で床デザインが重要なポイントとなることがわかったところで、実際に床デザインを行なう際には、床材のタイプとそれぞれの特徴を知っておくと便利です。

床材のタイプには、大きくわけて以下の3つがあります。

・カーペットタイプ

もっともオフィスに普及している床材です。形はタイル状が一般的ですが、これには「1つのOAフロアだけを外して作業ができる」という理由があります。つまり、汚れた部分だけを交換できたり、オフィスに不可欠な作業をスムーズに行なえたりできるという利便性に優れたタイプなんです。

カーペットタイプの特徴としては、「やわらかいため、衝撃を吸収してくれる」、「音を吸収し、反響を防いでくれる」、「滑ることがないので、転倒してケガを負うリスクが低くなる」などのことが挙げられます。

・ビニルタイプ

天然素材よりも安価でありながら、カーペットタイプより自由度があるため、おしゃれにデザインすることができるタイプです。

ビニルタイプの特徴としては、「種類によってはやわらかいため、衝撃や音を吸収してくれる」、「天然素材よりも手入れがしやすい」、「木目や石目を表現できるなど、高いデザイン性を持つ」、「簡単に裁断できるため、自分でデザインができる」などが挙げられます。

・天然素材タイプ

天然素材タイプには、言葉の通り大理石や木などの天然素材をそのまま使用するタイプと、天然素材に樹脂やコルク材などを混ぜてタイル状やシート状にするタイプ(リノリウム)の2つがあります。

特徴としては、「高級感や重厚感を出すことができる」、「リノリウムだと抗菌性に優れている」などが挙げられます。

以上の3つのタイプと、それぞれのタイプの特徴を踏まえた上で、どのような床にするか検討してみてください。

床デザインを行なう際の注意点

床デザインを行なう際には、気をつけなければならないポイントもあります。ここでは、そのポイントを2つご紹介します。

・素材は設置場所とうまくマッチするように選ぶ

床デザインを行なう上で何よりも大切となるのは、素材の選び方です。たとえば、「執務スペースはカーペットタイプ」、「社員のリラックススペースはビニルタイプ」、「エントランスや受付スペースは天然素材タイプ」とうまく使い分けることが肝心です。ここを失敗すると、居心地の悪いオフィスになり、良好なオフィス環境から遠ざかってしまいます。

・定期的に床材のメンテナンスを行なう

床は毎日多くの人が歩くところですので、やはり自然と汚れたり消耗したりしていきます。メンテナンスを怠ると、この汚れや消耗が加速し、スグに床材を入れ替えたり、修理したりしなければならなくなります。それは、経費がかさむことにもつながりますので、なるべくメンテナンスは定期的に行なうようにしましょう。

まとめ

オフィスの床をおしゃれにデザインすることは、オフィスの雰囲気を良くし、会社のイメージアップにつながります。こうした経営上のメリットは、ビジネスシーンで有利になることもありますので、積極的に取り組んでいきたいところですね。

ぜひ、ここでお話ししたことを参考にしながら、オフィスをおしゃれな床にしていってくださいね。