社員にさまざまな悪影響を及ぼす「ストレス」。このストレスは、モチベーション低下やメンタルヘルス不調などのきっかけになるため、積極的に改善していきたい課題ですよね。そこでオススメなのが、オフィス環境の見直しです。

実は社員のストレスは、オフィス環境が大きな要因になっていることがあります。そこで今回は、社員にストレスを与えやすいオフィス環境についてご紹介していきます。あなたの会社に当てはまる場合は、スグにでも改善していきましょう。

社員にストレスを与えやすいオフィス環境

1.無音または雑音が多い

意外に思うかもしれませんが、無音のオフィスは、社員を不安にさせたり、集中力を低下させたりします。実際、あるアンケートでも、無音のオフィスで働いているビジネスパーソンの半数以上が、音の無い状態を「居心地が悪い」と回答しています。

その一方で、雑音が多すぎるオフィスも、社員の集中力を妨げ、ストレスの原因になります。バックミュージックなどで、静かすぎず、うるさすぎないオフィス環境をつくっていくことを意識してみるといいかもしれません。

2.オフィス内の光が強すぎる

オフィス内の光が強くなり過ぎることも、社員がストレスを感じることにつながります。特に最近では、パソコンやスマホの画面をずっと見ていることが多くなり、その光によって眼精疲労をはじめ、肩こりや頭痛など、肉体的な負担を感じやすくなっています。

たとえば、ブルーライトメガネの使用を推奨するなどし、オフィスで浴びてしまう光の量をうまく調節できる環境を整えてあげると良いでしょう。すると、社員のストレスも軽減されていくはずです。

3.プライバシーが確保されていない

一人ひとりのプライバシーが確保されていない状態も、社員にストレスを与えます。特によく聞くのが、「自分のデスクにしきりがなくて、他の人の視線が気になる…」ということです。オープンオフィスなど、しきりを設けていないオフィスレイアウトにしている場合は、社員がストレスを感じないように何かしらの工夫をする必要がありますね。

4.オフィスの備品や設備が汚い、整っていない

社員が使うデスクやトイレが汚い場合も、社員がストレスを感じる原因の1つです。また、空調設備が整っていないことも、社員に心理的、身体的ストレスを与えます。

そのため、社員が気持ち良く仕事に取り組める備品や設備は、会社側でしっかり整えてあげるようにしましょう。トイレを清潔な状態にしておくことは、社内満足度の向上にもつながります。

5.オフィスが異常に狭い

人は狭い空間に居続けると、精神的な負担を感じやすくなります。朝の満員電車でストレスを感じるのも、一人ひとりがパーソナルスペースを保てていないためです。これは、オフィスでも同じことが言えます。

人数に対してオフィスがあきらかに狭い空間だと、社員はパーソナルスペースを保てないため、ストレスを感じるようになります。オフィスでは、社員一人ひとりが快適に過ごせるスペースを確保することが大切です。

ストレスチェックで社員のメンタルヘルス不調を防止!

ストレスチェックは、社員自身がストレスの度合いを知れる検査です。誰もがなりうる「うつ病」などのメンタルヘルス不調を防ぐ目的で実施されています。2015年12月からは、社員数が50人以上の会社では、年1回この検査の実施が義務つけられました。

ストレスチェックでは、以下のサイクルによって、社員が健康的に仕事に取り組める環境を目指します。

・自分のストレス状態を知る
・ストレスの状態が高い時は、医師のカウンセリングを受ける
・会社側に業務量の軽減をしてもらう
・職場の環境改善を行なう

オフィスの環境に、社員がどれくらいのストレスを感じているか気になる経営者の方は、ぜひストレスチェックの実施を検討してください。

まとめ

社員のストレスは、オフィスの環境によって大きく左右されます。悪いオフィス環境による影響を考えると、社員にストレスを与えないオフィス環境を積極的につくっていくことが大切ですね。「社員にストレスを与えているかも…」と、思い当たる経営者の方は、オフィス環境の見直しを実施してみてはいかがでしょうか。