災害はいつ起こるか分かりません。自宅に防災グッズを揃えている人は最近ますます増えていると聞きますが、オフィスはどうでしょうか?日中は会社で働いているという人だと、仕事中に被災してしまうというケースも考えられますよね。普段から災害時に必要なものをオフィスに備えておかないと、万が一のときに困ってしまうかもしれません。そこで今回は、今すぐ取り組めるオフィスの防災について紹介します。

万が一を考えて災害に備えよう!何が必要?

災害が起こって一番困るのは、ライフラインが断絶されてしまうことでしょう。仕事中に災害が生じて家に帰ることが難しくなると、オフィスの近辺で生活することになってしまいますよね。大規模な災害の場合は、ライフラインが復旧するまで何日もかかることも珍しくありません。オフィスの近辺で生活をするときに必要なものの中で優先順位が高いのは、ライフラインの代わりになるグッズでしょう。

ライフラインの中でも特に復旧が遅いのは水道です。電気は電線の断絶を修復すると復旧しますが、水道管は地面を掘り起こして修理する必要があるためです。そのため生命線とも言える水を用意しておくことは重要です。水は飲料として使用するのはもちろんですが、その他にも多くの場面で使うことがあります。電気の代替品としては、電池やモバイルバッテリーを用意しておくと良いでしょう。またカセットコンロを用意しておくと、ガスが供給されない状況でもお湯を沸かせるので便利です。

防災バッグに入れる物は?優先順位を考えよう

防災グッズを用意したら、防災バッグに入れておくのがおすすめです。折角用意したものも、すぐに持ち出せなければ意味がありませんよね。しかし防災バッグに入れられる量には限りがあります。優先順位の高いものから入れておくことが大切でしょう。人によって優先順位に差はありますが、やはり食べ物・飲み物は一番優先して入れておきましょう。先ほど話題に上がった水のペットボトルや調理が不要なレトルト食品を最低でも3日分は用意しておきたいところです。

食事に使う紙皿や紙コップもあるととても便利です。また、生活用品も不足しがちなので、ティッシュペーパーや女性社員用の生理用品もあった方が良いでしょう。また、怪我をするかもしれないので、包帯や消毒薬などの医薬品があると心強いです。その他にも、ラジオやライトなどの乾電池で使うことができる電化製品も入れておくと良いでしょう。

油断は禁物!防災バッグの注意するポイント

防災バッグを用意したからといって、安心してはいけません。いつ起きるかわからない災害時に、すぐに使える状態にしておく必要があるからです。普段は仕事の邪魔になるからといって、ロッカーや倉庫の奥にしまってしまうケースが多く見られます。しかし、そのような場所に置いてしまうと避難する際にすぐに取り出せないので注意が必要です。また、減災の観点から、防災バッグを棚の上などの高い場所に置いておくのもあまりよくないと言われています。

揺れなどで落下してしまったり、持ち出そうとした際にうまく取り出せなかったり、怪我をしてしまうかもしれないからです。できるだけ避難するルート上に置いておくとよいでしょう。減災の実現のために、安全なオフィスレイアウトを意識して家具を配置したり、家具を固定したりすることが大切です。さらに、日頃から避難訓練や、防災訓練をして、万が一のときのシミュレーションをしておくことや、ハザードマップで社員の避難経路、避難場所を普段から確認しておくことも減災につながります。

まとめ

普段の仕事が忙しいと、オフィスにおける災害対策は優先順位が下がってしまいがちですが、万が一に備えて普段から準備を心がけておくことはとても大切です。被害を最小限に抑えるために、オフィスにいるときでも防災意識を持っておき、オフィスにおける防災について、今一度しっかり考えておくとよいでしょう。