高層ビルの上層階にオフィスを構える。そんな高層ビルオフィスに憧れを持っている方はたくさんいるのではないでしょうか。しかし最近では、低層ビルオフィスの人気も高くなっています。今回は、低層ビルオフィスの人気が高い理由についてご紹介します。

低層ビルオフィス

低層ビルオフィスとは?

そもそも何を基準に「低層ビルオフィス」と言われるのか、気になる方は多いでしょう。実は、低層ビルオフィスの基準に明確な定義は決められていません。しかし一般的には、地上1階~2階建て、木造の場合は3階建てのことを「低層ビル」と呼んでいます。

◆ビルの階層の区分
・高層ビル:6階以上
・中層ビル:3階~5階
・低層ビル:1階~2階(木造は3階まで)

そのため、地上1階~2階建てのビル、木造の場合は3階建てのビルに入居しているオフィスのことを「低層ビルオフィス」と言ってもいいでしょう。

低層ビルオフィスの人気が高い理由とは?

そんな低層ビルオフィスの人気が高い理由として以下の項目が挙げられます。

理由1:災害が起きてもスグに避難できる

突然地震が起きたとしても、低層階は地上からさほど離れていないため、スグに避難することができます。これは、高層ビルオフィスにはない大きなメリットの1つです。低層ビルオフィスの人気の秘密は、防災に関する意識が高まってきているからとも言えます。

理由2:外出のときに便利

高層ビルオフィスだとエレベーター待ちの時間があったり、階段だとしても地上まで降りるのに時間がかかったりします。しかし、低層ビルオフィスは地上からの距離が近いため、階段を使ってもそれほど時間がかからず、仕事で外出する際に便利です。これは、低層ビルオフィスならではのメリットと言えます。

理由3:賃貸料が安い

高層ビルでは低層になるにしたがって、賃貸料が安くなる傾向にあります。こうしたコストの部分で低層ビルオフィスに魅力を感じる方も多いです。コストを必要最低限におさえたい経営者の方に低層ビルオフィスはピッタリと言えるでしょう。

低層ビルオフィスにはデメリットもある

高い人気がある低層ビルオフィスですが、一方で以下のようなデメリットもあります。

・高層ビルオフィスのような景色を望めない

低層ビルオフィスでは、基本的に高層ビルオフィスのような景色を望むことができません。もし、自分のオフィスが入っているビルが周りのビルより高ければ、開放感のある景色を望める可能性はあります。しかしそれでも、高さの関係上、その景色が高層ビルオフィスのようになることはまずありません。

・日当たりが悪くなりやすい

高いビルが多く建ち並んでいるエリアで低層ビルオフィスを構えると、他のビルによって太陽が遮られ、あまり日当たりが良くなりません。また、同じ高さのビルであっても、隣に建っていたり、密集したりしていると、どうしてもオフィスに入ってくる光の量が少なくなってしまいます。

・騒音に悩まされやすい

低層ビルオフィスは、地上から近いところにオフィスを構えることになりますので、騒音に悩まされることもあります。特に目の前に駅や高速道路があると、電車や車の音がうるさくてなかなか業務に集中できないかもしれません。低層ビルにオフィスを構えるときは立地のチェックをしっかり行なうようにしましょう。

まとめ

今回は、低層ビルオフィスの人気が高い理由についてご紹介してきました。低層ビルオフィスには、災害時や仕事で外出するときの利便性が高いという特徴があります。低層ビルオフィスの人気は、年々さらに高くなってきています。ある調査によると、男性よりも女性のほうが低層階のオフィスを支持する傾向にあるそうです。特に女性の従業員が多い会社の経営者の方は、ぜひ低層ビルオフィスを検討してみてはいかがでしょうか。