オフィスの健康をつくる働き方、ワークサイズを取り入れる会社が増えています。ワークサイズ(Workcise)とは、「Work(働く)」と「Exercise(健康活動)」を組み合わせた造語。エクササイズと聞くと、スポーツジムや屋外などで行なう活動を思い浮かべますよね。ですが、このワークサイズはもっと身近に気軽にできることはかりです。たとえば、立って仕事をする、誰かの席まで歩いて行くといった、仕事にも健康にも良い行動のことを指します。そしてこれらの取り組みは身体だけではなく心にも影響があります。ワークサイズを取り入れて、身体と心の健康増進を促していきましょう。

働き方は健康に影響する

意識せずに普段働いている人が大半だと思いますが、仕事中にどんな行動を選択するかで、身体や心の健康状態が大きく変化するのです。例えば、いつもならずっと座って仕事をしているのを2時間立ち仕事を導入しただけで腹囲が0.8cm減少した、という調査結果があります。そして立って仕事をしていると座って仕事をしている時よりもいい姿勢を保つようになります。いい緊張感が生まれて仕事の効率も上がります。立ち仕事をする以外にもワークサイズがあります。それは、積極的に歩く、座り方を工夫する、時々ストレッチをする、コミュニケーションする、リラックス、リズムを整える、体重をチェックするなどです。そしてこのワークサイズの効果は心にも影響を及ぼしますし、気分転換にもなります。その他にも、心の病気に代表されるうつ病にかかるリスクも軽減できるという調査結果で分かっています。そういった理由でワークサイズを取り入れる働き方は、心身共にいい影響を与えるのです。

空間プランニングする

ワークサイズを導入するとなれば、オフィスのレイアウトの工夫が必要です。歩くことを促す動線計画や、サイン、照明など、仕事と健康を両立するノウハウが必要になりますが、近年ではそれを提供してくれている会社もあります。そのノウハウですが、立ち仕事が快適にできるスタンディングスポットの設置や快適化、エクササイズがしやすいように動線の壁に手や足をマークに合わせるだけで自然にストレッチができるようにするマーキング化、オフィスの中をぐるりと一周できるように計画した通路で自然に歩くこと促す環境を整えるなどです。その他にもチームキャンプコミュニケーションといって、チームのコミュニケーションが円滑になる場を作ることで、お互いが日常的にメンタルケアを働ける関係を構築したり、労働者の五感を刺激して、より効果的にリラックスを促すスペースの設置、体重を測ったりして、今の自分の健康状態をチェックできるサインを導入したりすることも有効的です。

ワークサイズを促進する製品

そんなワークサイズをサポートする製品があります。ワークサイズアプリです。このアプリがあれば持ち歩くだけで、オフィスでの行動を自動計測して数値化できます。そのアプリは、「立つ」「歩く」「座る」といったオフィスでの行動を計測してくれますので、毎日計測することで、オフィスで行動する時の意識が変化し、働き方が変わるのをサポートしてくれるのです。そいったワークサイズを計測するアプリの他にもワークサイズが起こるオフィスづくりに適した家具の開発を行なっている会社もあります。そういった製品をオフィスに取り入れるのもワークサイズを行なううえでとても有効です。

まとめ

同じ姿勢で何時間も同じ場所に座って作業をしていると、身体が疲れますし、心も疲れてきます。そんな環境で働いていても効率のいい仕事はできないもの。上記で紹介したワークサイズは、身近に簡単にできるものばかりですし、健康維持にもつながります。そしてそれを促進するアプリや家具もあります。少しのことですが、与える効果は絶大なもの。是非今日からワークサイズを意識して仕事をしていただければと思います。