あなたの会社では、従業員満足度の向上に力を入れているでしょうか。社員の満足度を高めることは、会社に大きなメリットをもたらすことにつながります。今回は、従業員満足度の概要と、そのメリットについてご紹介していきます。

従業員満足度とは

従業員満足度とは?

従業員満足度は言葉の通り、その会社で働いている社員の満足度をあらわした指標です。会社のビジョンや労働環境、人間関係、仕事内容、給与、待遇といった要素が、この従業員満足度に大きく影響を与えます。

かつては従業員満足度より、取引をしている会社の満足度を上げる「顧客満足度」が優先される傾向にありました。しかし、最近では社員の満足度を向上させることで、結果的に顧客の満足度を上げるという考え方が浸透しつつあります。

そのため、最近では従業員満足度の向上に取り組む会社が増えてきています。

従業員満足度を向上させることのメリット

では、実際に従業員満足度が高まることで、どのようなメリットがあるのか説明します。

✓仕事のモチベーションが上がる

目標達成に対する周囲からの評価や、仕事を通じて自分の成長を実感できることが社員の満足度を高めます。そして、それがモチベーションを向上させることにつながります。常に社員のモチベーションが高い環境は、それを風土として根付かせることもできます。

✓生産性の向上が期待できる

従業員満足度が高い状態は、職場の人間関係が良好であることも示します。ある研究では、生産性が高い組織やチームは、社員同士の信頼関係が強かったり、意見を率直に言えたりする環境であるという結果が出されました。つまり、上司や部下など同じ部署のチームメンバーと良好な人間関係であれば、生産性の向上を期待できることにつながります。

✓人材を確保しやすくなる

従業員満足度が高い組織は、社員が長く働きたいと思う傾向にあります。それが評判となり、社外から新しい人材が応募してくるようになります。もちろん、優秀な人材が集まりやすくなるということもあります。

また、そうした環境は今働いている社員の離職率を下げられることにもつながるでしょう。こうした採用面・人事面で有利に働くところも、従業員満足度を高めることのメリットと言えます。

✓顧客満足度の向上が見込める

従業員満足度が高いということは、社員は自分の仕事に大きな価値を感じている傾向にあります。たとえば、接客業でそうした社員がいれば、接客の仕方も自然と変わってくるでしょう。結果的にそれが、顧客満足度を高めることにつながるのです。

従業員満足度を測る方法

従業員満足度を向上させるためには、まず社員が今、会社に対してどう思っているのかを知る必要があります。そのとき有効な方法となるのが、「社員アンケートの実施」です。ただ、アンケートを行なうときは、満足度だけを測ることはしないようにしましょう。

「満足度」はもちろん、その項目の「重要度」を測ることも大切になります。この2軸を設定したアンケートを実施することで、社員がどの項目を重視していて、その項目の満足度はどれくらいなのかを知ることができます。その結果、従業員満足度を上げるための改善すべき部分が見えてきたりします。

これから従業員満足度の向上を目指そうとしている方は、ぜひ上記のポイントを踏まえたうえで社員アンケートを実施することをオススメします。
社内外での定期的な研修や、勉強会、適正プログラムなどの実施も効果があります。
また、ストレスチェックなどを実施すると良いでしょう。

まとめ

今回は、従業員満足度の概要とそのメリットについてご紹介してきました。ご紹介してきたように、社員の満足度を向上させることは、会社に大きなメリットをもたらすことにつながります。より良い組織をつくっていくためにも、従業員満足度の向上に取り組んでみたらいかがでしょうか。