会社によってはオフィスの周りにランチができるお店がないところもあるでしょう。そうした会社の場合、社員の多くはコンビニやファーストフードなどでランチを済ませてしまいがちです。

しかし、経営者の方にとって気になるのが、社員の健康面のことではありませんか?その不安を解消する手段として今、注目されているのが「社員食堂」です。今回は社員食堂がオフィスにもたらす効果と導入方法についてご紹介します。

社員食堂の効果と導入方法

社員食堂がオフィスにもたらす効果

さっそく社員食堂がオフィスにもたらす効果について見ていきましょう。社員食堂をオフィスに導入すると、以下のような効果を期待できます。

✓社員の健康増進

社員食堂のメニューは、栄養バランスを考えてつくられています。健康的な体を保つうえで、栄養補給はとても大切です。摂取する栄養が偏ると健康を崩しやすくなるなど、デメリットしかないと言っても過言ではありません。社員食堂を導入すれば、こうしたリスクを抑えられ、社員の健康を増進することができます。

✓人材採用の促進

あるアンケートで、会社の福利厚生について社員のニーズを調べたところ、上位には「食事補助」があったと言われています。このニーズを社員食堂という形で叶えてあげることで、社内満足度の向上が期待できます。また、社外へのアピール材料にもなります。その結果、人材採用のシーンでも有効に働くことが予想されます。

✓定着率の向上

上記と関連しますが、社員食堂を設置することで社内満足度が上がれば、定着率を高い水準で保てる効果も期待できます。定着率が向上すれば、社外からの評価も良くなるなど、多くのメリットを得られることにつながります。

✓コミュニケーションの活性化

仕事中は主に、同じ部署の人たちや仕事上で関わりのある人たちとしか会話を行ないません。しかし、社員食堂があれば、他部署の人たちや仕事では関わらない人たちとも会話をできるきっかけとなります。ランチのときに社員同士がコミュニケーションを深めることは、新しいアイデアが生み出されることにもつながるかもしれません。

社員食堂を導入するための方法

社員食堂の導入には、以下の3つの方法があります。

✓直営方式
会社が直接、調理師や栄養士を雇用し、社員食堂を運営したり、管理したりする方法

✓準直営方式
社員食堂の運営や管理を行なう会社を新たに設立する方法

✓外部委託方式
他社に社員食堂の運営・管理を委託する方法

この3つのなかから、どのような方法で社員食堂を導入するか決めてみましょう。

しかし、社員食堂を導入する際には「法的な基準をクリアしなければならない」など注意しておきたいこともあります。

たとえば、社員食堂に厨房と食事スペースを設置する際には、保健所へ届け出をする必要があります。また、基準を満たした衛生環境を整えたり、税制面などお金まわりのことを考えたりと、やらなければならないことはたくさんあります。

社員食堂の導入を検討している方は、こうした手続きがあることを覚えておきましょう。なお、実際に導入する際には専門のコンサルタントなどと一緒に進めていけばスムーズです。自社だけでは厳しいと感じるなら、積極的にコンサルタントを利用することをオススメします。

まとめ

今回は社員食堂がオフィスにもたらす効果と導入方法についてご紹介してきました。社員食堂を導入すれば、社員にとっても会社にとっても良い効果を得られることが期待できます。しかし、導入に際しては法的な手続きや決定事項など、さまざまなことに対応していかなければなりません。こうしたところに注意したうえで、社員食堂の導入を推し進めていくようにしましょう。