突然発生する災害に備えるために、事前に防災品を用意することは非常に大切ですよね。しかし、災害が起きたときに「ああ、事前に防災の準備をしておけばよかった」とその重要性に気が付くという方が多いという話も聞きます。そうなる前に準備をしておくことがやっぱり大事なことです。では、防災グッズを準備するときには、具体的にはどのようなことに気をつけたらよいのでしょうか。

オフィスの防災品は大丈夫か

普段あなたが働くオフィスに、防災グッズはありますか?1日の3分の1はオフィスにいるという人も少なくないでしょう。移動時間なども考えると、家にいる時間よりもオフィスにいる時間の方が長いなんていう方も、もしかしたらいるかもしれませんね。そうなると「オフィスにいるときに災害が起こってしまった!」なんてこともありそうですよね。

そこで重要になるのが、オフィスの防災品です。防災品を持たず、災害でオフィスの中に閉じ込められてしまったら不安ですよね。そこで普段から防災グッズがどこにあるのか、そもそも防災品が揃えられているのか、しっかり確認しておく必要があります。災害時にはインターネットや電話がつながらないかもしれません。お店も機能しないかもしれません。そうなると、当然商品を購入することもできないですよね。こんな風に困ることがきっとたくさんあるはずです。

今の世の中では、多くのものが電気によって動いています。なので、電気が使えなくなってしまうと、満足に外と連絡を取ることもできなくなってしまいます。そんなときに役に立つのが電池で動くラジオや携帯テレビです。こういう防災グッズは電池が切れていないかどうかを、日ごろからチェックしておく必要があります。

食べ物の消費期限もチェックをしておこう

防災用品の中には当然食べ物も入っています。防災のときの食品というと、乾パンなどが有名ですよね。乾パンは、基本的にクッキーのようなものが入っているとイメージする人が多いんじゃないでしょうか。実はあの缶の中には氷砂糖が入っていることも多いんです。これは、氷砂糖をなめることで口の中の水分を補う効果を期待しています。

また、水があれば食べることができるご飯などもあります。水だけで食べることができるドライフードもたくさんありますよね。ところが、それを食べられるのはもちろん消費期限の間だけです。多くの防災グッズに入っている食料品は消費期限が5年から7年と長いはずです。食料品を作っている会社も長くストックしておくことを前提にしていますので、1年程度で消費期限がやってくることはまずありません。しかし、消費期限が長いことで油断をしてしまうこともあります。定期的にチェックして入れ替えることを忘れずに行なっていきましょう。

使用期限があることを忘れずに

食べ物には消費期限がありますよね。実は食べ物以外の防災品にも使用期限といわれるものがあるのです。例えば、携帯用トイレなんかも使用期限があります。携帯用トイレも購入から1年程度は問題ありませんが、5年も6年も経過してしまうと、使えなくなってしまっている可能性があります。メーカーによって使用期限がきちんと表記されているはずですので、これも確認しておきましょう。

では、ウエットティッシュはどうでしょうか。ウエットティッシュはいざという時、おてふきなどの代わりになり便利ですよね。しかし、開封していなくても湿気が飛んでしまう場合があります。防災品として作られているものは1年程度では使えなくなってしまうことはありませんが、やはり5年以上経過してしまうと、いざふたを開けても中身が乾燥してしまい、ごわごわしたティッシュペーパーと変わらないなんてこともあります。それ以外でも、ラジオに入っている電池などは、中身がなくなっていなくても長期間利用しないと液漏れしていることもありますので要注意です。

まとめ

以上のように「防災品は準備してあるからバッチリ!」と考えてしまうのではなく、食べ物、ウエットティッシュ、携帯用トイレ、電池などの消費期限、使用期限が切れていないかなども考えながら、災害に備えていきましょう。
期限が切れてしまっているといざという時に役に立たず、災害時はそれが生きるか死ぬかを左右してしまいます。防災グッズは1年単位で毎年決まった日に確認をしておくといいでしょう。